卒業生保護者より
2019年2月23日(土)
風は冷たいけれど爽やかな、門出にふさわしい天気となった2月23日、鈴木前校長先生をお迎えして、平成30年度成人祝福式とパーティーが行われました。
祝福式では鈴木神父様からひとりひとりろうそくの火を受け取り、聖書から「自分の行く手を阻むことから逃げるのではなく、それに挑み、自分の糧にしてほしい」との言葉をいただきました。
パーティーでは小学校卒業時担任の桜井先生から、卒業式直前に起きた東日本大震災の日のことやその時の先生の想いをお話しいただき、皆であの日と、それからの8年に想いを馳せる時間を持ちました。
会場には6年生の文化祭に子どもたちが作ったむささびが飾られるなど、保護者手作りの懐かしいサレジオの雰囲気に満ちたあたたかい会となりました。
ご協力いただきました皆様に感謝いたします。
コメント
この一年間で使い古された表現ではありますが、平成最後の2月23日に、祝福式が執り行われました。お忙しい中お越し下さった先生方、準備をして下さった保護者の方々、心より感謝申し上げます。
今回は小・中学校合わせて17名が集まりました。北海道から大阪まで、バンドマン志望から編集者志望まで、物理的にも将来的にも本当に様々な仲間達が集まってくれました。卒業から五年以上の月日が流れているというのに、これほど結束の強い学校が他にあるでしょうか?
祝福式の中で、特に心に残った先生の言葉を、これを読んでいるあなたにも伝えたいと思います。
先生――先生には「先生と生徒ではなく、大人同士として接する」と言われましたが、あえて先生と呼ばせてもらいます――は、私達に「これまでの人生は楽しかったか」と聞かれました。私達は肯定しました。すると先生は言いました。
「君達のこれまでの人生は、半分以上が親御さんが作り上げてくれたものです。ですが、これからの人生は君達自身が作らなければならない」私達のこれからの人生は、楽しいだけのものではないでしょう。嬉しいだけのものでもないでしょう。
しかし、辛いだけのものにしてはなりません。苦しいだけのものには、断じてしてはなりません。またいつか、この仲間達と会えた時に、
「私は幸せに生きている」
そう胸を張って言えるように、私達はこれからも進んで行きます。卒業生 井口崇也